本器は、ツェナー直流電圧標準器(Fluke社製 732B) ・高精度デジタルマルチメータ(Agilent Technologies 社製 3458A)等の精密な直流電圧測定を行う際に生ずる熱起電力を、電圧の極性を反転し測定する事により熱起電力をキャンセルが可能な切替スイッチです。
バインディングポスト (19mm ピッチ)へ直接接続可能です。切替は外部信号により自動で行うことが出来ますので手動で切替ることによる手の熱の影響を受けづらく、熱起電力の発生を極力抑えます。
項目/型名 | TYPE 9610A | TYPE 8010B |
反転による熱起電力の差 | 0.1 μV以下 (極性反転に伴う熱起電力の再現性10 nV以下 Fig1参照) (極性反転に伴う熱起電力の過渡応答 Fig2参照) | - |
入力端子 | バナナプラグ(端子間寸法19 mm) | ‐ |
出力端子 | LEMO 3ピンコネクタ | ‐ |
信号入力端子 | LEMO 2ピンコネクタ | |
寸法(W×D×H)mm | 27×45×58 | 69×28×115 |
操作 | ‐ | USB及びマニュアル操作 |
電源 | - | USB電源又は006P 9 V 電池1個 |
リレー駆動信号 | - | DC 5 V 10 ms(USB操作時) USB電源とPhoto Mosリレーで二重絶縁 |
機能 | - | 電池残量警告機能あり |
極性反転後の熱起電力のドリフト(Fig.1)の結果とリレーの極性反転を約30秒の間隔で54回繰り返して極性反転後の熱起電力の過渡応答(Fig.2)を下記に示す。